- 風見バードが全敗なのが気になる方
2023年10月6日より開始のアニメベイブレードXは3人主人公ですがその中の1人である「風見バード」についての記事です。
ベイブレードのアニメが好きで前作のベイブレードバーストシリーズもよく見ていたのですが、主人公は負けることも結構多かったのですが、強敵に勝つシーンもしばしばありました。
ですが、今作のベイブレードXの主人公である「風見バード」はいくら練習してもベイを強化してもとにかく誰にも勝てないのです。
今までの法則性がまるで崩れ去ったような前代未聞の全敗ストーリー。
一体これは製作者が視聴者層に何を伝えたいのかを考察していきます。
『ベイブレードX』風見バードの全敗に込められた意味を考察
風見バードは歴代ベイブレードの主人公同様向上心も高く練習もよくしているシーンがあります。
ですが、バトル系のアニメで主人公が1回も勝ったことがないのは前代未聞です。(自分の分身には一応勝っていますがただの練習シーンなのでノーカウントとします)
ギャグマンガでもないのに主人公が一回も勝てないアニメなんて今までありましたでしょうか?
フィクションなので、今までのシリーズのように努力で強敵とも渡り合えるぐらい強くなっていくストーリーでもよかったと思うのですが、バトル漫画で主人公が一度も勝ったシーンがないというのも斬新です。
これはやりすぎだと思う反面、我々に何を伝えたいのかを色々考察していきました。
投稿者が変な思考回路かもしれませんがお暇でしたらお付き合いください。
厳しい現実なのを伝えたい?
時は2024年、日本は生活貧困者にあふれておりとても厳しい時代です。
そんな時代の中放映開始されたアニメです。
子供向けアニメなのに関わらずバトルで勝つだけでなく、ブレーダーとして注目を集めるためにインフルエンサーとしての活動の重要性を示唆したり、プロとして生きていくためにはスポンサーとの契約も必須になっていく背景もあります。
全敗でも風見バードはスポンサーとの関係も良好で契約を打ち切られるような雰囲気はないですが、スポンサーに契約を切られないために必死に食らいつくブレーダーもいます。
プロブレーダーになったからといって皆が皆楽しくバトルできるわけではなく、ビジネスとしての厳しい現実も我々に伝えたいのでしょうか?
諦めないことの大切さを伝えたい?
主人公の風見バードの話ですが、腐ってたり自分に慢心しているタイプではなくポジティブで練習もしっかりするブレイダーです。
作中でも練習するシーンや、勝ちにこだわる向上心の高いシーンもよく見受けられます。
実際に風見バードは身体能力の高さや寿司職人の才能があったりベイ以外はすごいんです。
ベイブレードのバトルも風見バードは多彩でありポジティブなのもあってポテンシャルは十分なので諦めなければいつか勝利を掴むこともできそうな気もします。
諦めなければいつか身を結ぶことができるかもしれないということを伝えたいのでしょうか?(最終話まで勝利ができるのかわからないですが)
努力が実るとは限らないことを伝えたい?
少年漫画には「友情・努力・勝利」という言葉がありますが「友情・努力」はありますが風見バードは全敗なので「勝利」がありません。
練習してもベイを変えても勝てないので、今までのアニメの常識を打ち破っているともいえるでしょう。
物語の主人公だからと言って主人公補正もプラスされ今まで歯が立たなかった相手に簡単に勝てるようになるほど世の中甘くないというのを我々に見せたいのでしょうか?
仲間が大事なのを伝えたい?
正式にプロとして活動するためには、スポンサー契約が必要でまるで現実社会のe-スポーツ選手のような感じです。
スポンサー的には勝つことが全てではないのですが、基本的には買った方が注目を集めて企業としても得をすることが大きいはずです。
プロブレーダーは3人1組のチームとして活動しています。
何度も言うようですが主人公の風見バードは作中全敗です。
ですが、スポンサーもチームメイトも風見バードが負けても全然気にしておらずメンバーから外される雰囲気を全く感じません。
戦績も敗北シーンの切り抜き動画を見たのですが40敗以上です。
スポンサーが絡んでいるプロの興行として1回もバトルで勝てないのは致命傷であるはずですが、どんな状況でも仲間は大切にしなければいけないのを視聴者に伝えたいのでしょうか?
戦略?
アニメそのものとして楽しい映像をお届けするだけでなく、ベイブレードそのものプロモーションとしてアニメを上映するのが一般的です。
アニメを通じてキャラやベイに魅力を感じ、遊び方のイメージも想像しやすいため関連した商品への興味が生まれます。
アニメを見ることでベイブレードを知って実際にベイブレードをやりたくなってどのベイブレードを買うか悩んだ時に、アニメで一回も勝ってないベイはまず除外されると思うのです。
シンプルに弱いと思ってしまったベイは買う気が起きないからです。
今までのベイブレードシリーズが主人公が負けることは結構多かったですが、さすがに全敗はありませんでした。
一回も勝てないとなると売る気がないのかと思ってしまうレベルです。
もしかしたら常識にとらわれない戦略を練っているのかもしれません。
- 主人公のベイを犠牲にして他のベイ全てを魅力的に映す
- 主人公のベイが作中全廃だと救済厨が沸くのが狙い
今の時代はすぐSNSで話題にも上がる時代です。
ましてや主人公が一度も勝てないとなると話題にもしやすいです。
まとめ
- 厳しい現実なのを伝えたい?
- 諦めないことの大切さを伝えたい?
- 努力が実るとは限らないことを伝えたい?
- 仲間が大事なのを伝えたい?
- 注目を集めるための戦略?
ベイブレードXの主人公である風見バードについての考察でした。
バトル系アニメで一度も勝てないという前代未聞の話になので、これはおもしろいと思い考察したくなり記事にしました。
スポンサー契約をしてプロブレーダーとして活動している以上、全敗だと首を切られてもおかしくない世界ですが、全然首にされることなくむしろ仲間やスポンサーは応援している様子なんか見ていると友情を大切にしている作品なのかなとも感じました。
努力や工夫をすれば勝てるようになるという少年向けバトルアニメの常識が通用しない異質なアニメですが、辛いこと多いですが、どんなに厳しくても諦めない心だけは捨ててはいけないなと思わせる作品とも感じます。
とはいえこれだけ向上心の高い風見バードがこのまま全敗のまま終わるとも思えません。
主人公、風見バードは果たして最終話までに勝利を掴むことが出来るのでしょうか?
視聴者に何を伝えたいのか考えながらアニメはアニメで楽しんで視聴していきたいです。
余談ですが、ベイブレードXを観るようになって主題歌である【Prove】を歌っているワンオクにも興味を持つようになりました。