- 若者が建設業を辞めてしまう
- 建設業が嫌でしょうがない
建設業って皆さんどんなイメージですか?
正直若者からのイメージとしてはいいものではないと思います。
理由は簡単、「若者は皆やめてしまう」と現場から生の声をよく聞くからです。
「仕事編」と「人間関係編」にわけて考えていきます。
悪く言うだけですと現役の方が見たときに余計に建設業をやめたくなると思うので、
建設業へのフォローもします。
「BAD」と「GOOD」で分けていきます。
若者に来てくれないと世間話か仕事の話だけになってしまい息抜きの話ができないですし(笑)
正直言うと若者にも来てほしいなと思ってます。
新人現場監督が建設業をやめる4つの理由(仕事)
綺麗ごと言っても騙すことになるので言います。
建設業は平均年齢「55歳」の世界なので身体が動いて元気な若者は、馬車馬のように使われるのできついです。
しかも現場所長だけでなく、サイアク職人さんや先輩からもこき使われます。
建設業は非正社員が多いので、ベテランでも責任感もなくすぐサボって仕事しない人も多いので、当たり外れが激しいです。
ほんと気が利かなくて動かない人はほんとに動かないので、若者は人の2倍働かなきゃいけないと思った方がいいです。
仕事がただ単にキツイだけでなく、バカバカしいと思うことと戦わなきゃいけないことも多いのです。
- 現場を任されると責任感を持って仕事ができる
- 人手不足+高齢化なので、未経験の若者でもやる仕事はたくさんある
- 経験関係なく、よっぽど暇な現場でなければ現場の役に立っているなと実感できる
朝が早い
定時が「8:00~17:00」
表記上はそうですが、
「7:00」には事務所入りする現場監督さんが多いです。
大体の職人さんの現場入りが早いので現場のゲートを開けるのが間に合わないからです。
別に早出残業代がもらえるわけではないので、ブラックだと思うでしょう。
ちなみに私は「7:30」に事務所入りしてます(笑)
「8:00」までただ働きです。しかもなかなか忙しい。
ですが、私が特別真面目なわけではなく皆そんな感じです。
職人さんの到着に合わせなきゃいけないからです。
なので、朝早い分昼休みは眠たくて毎日爆睡です。
プライベートをしっかりしたい若者の方から勤務時間外にこんなんするのいやでしょう。
しかもぼろ雑巾のようにこき使われ、身体もクタクタで朝早いから早く寝ないといけなくてきついですし。
- 現場によってはいつも早くきてくれることに感謝してくれる。
- 評価してくれる人は評価しくれる
- 現場によるが、早く来てくれる分早上がりさせてくれる。(タイムカードは定時で)
身体がきつい
現場監督は職人さんではないので、そこまで力仕事はないですが、馬車馬のようにあちこち行ったりしなければいけないので、荷物搬入や仲間や職人さんへの指示出しで移動が多く忙しいです。
職人さんや仲間と仲良くしてないとなかなかやりにくい仕事になります。
現場のボスだけでなく、職人さんからも頼まれることが多いので、毎日仕事が終わるとぐったりするでしょう。
おじさんはめんどくさがりで自分でやればすぐ終わることでもわざわざ遠くにいる若者に現地に向かわせてやらせるので、無駄に疲れるのです。
ようするに自分が動きたくないから若者を使うんです(笑)
おじさんはすぐ動かなくなるので、数少ない若者への負担が多くなるのです。
- 身体がクタクタなのでストレスがたまっていても夜は気持ちよく寝れる
- 行動派になり積極的に動くようになる
- なんでもやらされるので嫌でも気遣いできるようになる
- 筋肉がつく
外仕事がきつい
何十年外仕事をやっている人でも、夏の暑さや冬の寒さはつらいんです。
夏は熱中症リスクありで冬は朝早くの時間が寒くてしょうがないです。
夏
熱中症リスクが非常に高いです。
外仕事に慣れている人でも全然ありえる話です。
真夏ですと私は倒れないように
- 塩タブレット
- スポーツドリンク
- OS-1ドリンク
を持って行ってます。
ホントは事務所に自分の分を置いておきたいのですが、ケチな先輩に勝手に飲み食いされてしまうので自分の車やカバンに保管しています。
冬
朝が早い仕事で朝「6:00」「7:00」に職場へ行くので寒すぎです。
- 手が冷たい
- 寒さで身体がいうこと聞かない
- 現場のコンクリートが凍ってしまい、墨出しができない
- スリップ事故
- 日焼けできる。
- 天気に敏感になる
- ちょっと雨が降ってても出かける時気にしなくなる(耐性がつく)
以外に細かい
- 写真撮影
- 書類
- 測量
- 看板
- 標識
- 清掃状況
とすべてにおいて役所からチェックされます。
国土交通省に提出する写真や書類を作成するので、緊急避難先や現場経路図だけでなく、工事現場だけでなく事務所や休憩所にも貼り紙もして、安全の徹底をしなければなりません。
役所絡みの仕事なので、当然といえば当然ですが、ペーパーレスの時代でも事務所は紙だらけです。
紙だらけでわけわからいですし、若者は古臭いなぁって嫌に感じると思います。
- 綺麗な書類が作れるようになる
- わかりやすい説明力が身につく
- パソコンスキルが身につく
新人現場監督が建設業をやめる4つの理由(人間関係)
全然いい人だらけなんですが、建設業なんで荒っぽくなりまし、非正規雇用も多いので、癖のある人も多いです。
人遣い荒い人が多いので、書類のコピーやらされたり物持ちや運転手とパシリにされたりして、
若者からしたら、
と思ってしまうでしょう。
残念ですが、そうでもしないと現場が回らず、サボる人が出てきてしまうのが現状です。
おじさんというか、おじいちゃんも多いので指示をすぐ忘れますし、若者はおじさんの面倒を見なきゃいけなくパソコンやスマホの使い方をすぐ忘れるから何度も教えたり時には老眼鏡を渡したりして介護に近い感じになります。
仕事内容だけではなく、「業界平均年齢55歳」ならではの人間関係の悩みも若者からしたらたくさん出てきます。
私は言い訳ばかりで話のクドいおじさんと組んでますが、最後まで聞くのは時間の無駄なんで大先輩だろうが話を途中で止めてます。
- 複合機とかパソコンの説明はおじさんに前もって教えてもどうせ覚えてないんで、オジサンから聞かれた時だけでいい
- 先輩だろうが書類のチェックしなかったり気が利かないような奴なら容赦なく怒っていい
- ボスの指示だけは歯向わない(追放されることもある)
- 温厚の人も沢山いる
- 忘れっぽい人が多いということは覚えのいい若者のほうが伸びしろがあるので期待されやすい
- 経験の差は簡単に埋まらないから別のことで補おう
- 直接言われる分陰口はそんなに言われない
現場のボスはめんどくさがり
言い方が悪いですが、しょうがないのです。
現場のボス(所長)は書類作りに毎日追われており、現場にずっといられないほどめちゃくちゃ忙しいので、馬車馬のように部下を使わないと仕事が回らないのです。
- 掃除
- 書類のコピー
- ジュース買いに行かされる
- 何しても怒られる
- モノ持ち
- 運転手
素直に言うこと聞かないとめちゃくちゃ怒られますし、全部無理やりやらされるので、
パワハラに感じてもおかしくないです。
これ、若者の考えには合わないと思います。
根性あるなしではなく、育った環境が違うからです。
- 部下に現場をほとんど任せるボスは有能とよく言われている
- 職人からは暇そうだと思われているぐらいがうまくいっている証拠
- ボスはボスで役所行ったり、会社戻ったり書類作成で超忙しい
職人にボロクソに言われる
仕事がわからないので、職人からの質問に答えられず、
と怒られたり、職人の仕事の段取りをするのも現場監督の立派な仕事ですが、それもできないので、おっかない職人さんから
とも言われたことがあります。
仕事もわからず職人がたくさんいる現場に狩りだされてボロクソに言われる。
新人現場監督の宿命でしょう。
若者は人間関係にものすごく真面目なあまりに、気を遣って友達を傷つけないようにしている方が多いので、容赦なく嫌味を言ってくる人に嫌気がさすでしょう。
- ただ、大体は根が優しい職人さんが多い
- おっかない乱暴な職人さんでも、毎日一生懸命やっていれば、優しい言葉を言ってくれたり助けてくれるようになったりする
罵倒がある職場
すぐ怒る人って怖いですよね。
今の時代でも建設業ではそれが普通です。
私はもちろん新人現場監督なので毎日にように怒られまくってます(笑)
目が合ったら何かしら怒られるレベルですね。
私は30超えているので微妙ですが、若者はそういうの時代遅れでほんとに嫌になってついていけなくなると思うんです。
丁寧に教えてくれる人っていないので、自分から聞きに行かないとまるで仕事がわかりません。
というより何のためにしているのかよくわからないでやってます。
わからないのは聞けと言われますが聞いたら聞いたで怒られます(笑)
少なくても私はそんな現場しか知りません。
ですが、根はいい人ばかりです。
ボスがおじさんなら怒られまくるのは覚悟したほうがいいです。
- 何しても怒ってくるが、一生懸命にやってるのは評価してくれている
- 責任負うのがボスの仕事なので、どうしても厳しい人がいる
- 現場から事務所への戻りが遅いと心配の電話をくれる
忘れっぽい人の相手をする
平均年齢が55歳でおじさんだらけなのでやる気ない人なんか、基本物忘れ半端ないです。
新人現場監督は人から言われたことをちゃんと覚えていないといけません。
一気にたくさんのことを言われてすぐ抜けてしまうことがあります。
こまめにメモしておかないとこちらが覚えきれないです。
しかも仕事の相棒が物忘れのひどいおじさんですと、そのおじさんに何度も同じことを言わないといけません。
一日中しつこく同じことを言わないといけないのも疲れますし、それでもやってくれないとストレスになります。
こんなん毎日ですと仕事が終わるとつかれきってしまいます。
こういう大変さもあり、若者はボスの指示だけではなく、おじさんのやり忘れも処理しないといけないので毎日必死に頑張っている若者は帰るとグッタリするでしょう。
しかもやり忘れを指摘しても忘れてたって毎回言われておしまいです(笑)
- それでも新人現場監督からするとベテランは技術面に関しては頼れる存在
- 色々不満を持ちつつも感謝しなきゃいけない部分はある
- やる気ない奴なら先輩だろうが遠慮なくガンガン使えばいい
最後に
私みたいなペーペーがいうのはすごく生意気になりますが、若者を大事にしないと建設業に将来がないので、さぼってばかりの若者でしたらあまりよろしくないですが、一生懸命やっている若者ならば暖かい目で見てあげてほしいなと思います。
危険と責任がつきものの仕事なので、常にヘラヘラしながらワイワイ仕事というのは意識の低下になり反対ですが、
反感覚悟で言うと、若者にはもっと優しく接してあげてほしいものです。
若者に対して根性なしでもなんでも思うのは結構ですが、若者来ないと我々が人手不足でもっときつくなるだけなのでおじさんと若者では育ってきた環境が違うので、多少は若者の考えに合わせてはいかがかな?と思いました。
かわいらしい看板で建設業のイメージアップするだけでなく、人間が変わらないと若者はついてきません。
きてもすぐ辞めます。
我々が時代に合わせるのは当然です。
そうしないと退職されて人手不足の解消にならないので、自分らの首を絞めるだけですし。
それではご安全に。