- 退職代行を使うかどうかで悩んでいる方
- 退職代行は民間業者と弁護士どちらのサービスがいいのかわからない方
SNSでも話題である退職代行サービスをご存じですか?
とある退職代行サービスは毎日100件ほどの問い合わせがあるとのことで、すごい流行っているんだなと思い記事にしました。
ですが、凄いと思っただけで私自身退職代行をご利用したことがないニワカで知識が何もないので今回は本から学びました。
清水 隆久、増森 俊太郎、吉田 名穂子先生作『退職代行を使う前に読む本』という書籍のレビューになります。
本書から学んだことと私自身の体験談を含め重要だと思ったマインドをピックアップでご紹介いたします。
筆者情報
筆者情報 | ||
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筆者名 | 職業 | |
清水 隆久、増森 俊太郎、吉田 名穂子 | 弁護士 |
退職代行について
退職代行はものすごく流行っていますが、退職代行には大きく2種類に分かれています。
本書では弁護士の運営する退職代行についての解説がメインとなっております。
退職代行の種類 | ||
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弁護士運営 | 民間業者運営 | |
お値段 | 高額 | 安価 |
代理人 | なれる | なれない |
会社への対応 | 会社と関わる必要がなくなる 離職票や源泉徴収票の取得までやってくれる |
会社側が退職代行の連絡を拒むと何もできなくなる |
実際には民間業者の退職代行サービスをご利用する方が多いそうですが、トラブルや未払い賃金や書類の回収まではできないケースがあるそうです。
民間業者も退職代行としてやっていますが法律の問題で正式に代理人にはなれないのです。
ですが、弁護士のサービスでしたらそのような心配はないとのことです。
- 弁護士の資格があると報酬を受け取って代理人になることが許される
- 未払い金や慰謝料の請求もできる
簡単に言うと安全なのは高いお金を払って弁護士が運営している退職代行に依頼をすることです。
他にも退職代行について学べたことがあるのでまとめました。
退職代行を使っている人の特徴
まずは退職代行を使用している方の事例をいくつかご紹介いたします。
理由は色々あり、重たい理由から軽い理由まで様々です。
残業代未払い分とパワハラの感謝料の請求ができるのも弁護士運営の退職代行の特徴です。
- パワハラによるうつ病発症者
- セクハラ
- 長時間労働や休暇なし
- LINEいじめ被害
- 放置プレイされた
- 入社後のギャップ
- ボーナスもらったから用済み
日本は仕事がやめにくい国
仕事が辞めやすい国でしたらそもそも退職代行は流行りません。
驚いた話が我々一般人だけでなく、弁護士や行政書士といった法律の専門家すらも退職代行に相談するケースがあるみたいです。
辞めるための法律に詳しいはずの方ですら退職代行を使用するとなると日本で退職をするのは相当ハードルの高い行為なんでしょうね。
このやめにくい企業体質が退職代行が流行ったきっかけでしょうね。
退職代行を申請した翌日から会社に行かなくていい?
普通なら退職は2週間前に言うのが筋とされています。
ですが、退職代行でしたらなんと連絡した次の日から仕事に行かなくていい可能性があります。
会社側としてもやる気ない人に2週間いてもらってもしょうがないから「もう来なくていいようにする」という考えの会社もあるそうです。
会社に行きたくないから退職代行を使う方がほとんどだと思うのでかなりの朗報ですね。
とはいえ、あくまでも会社側が認めないと「即日から会社に行かなくていい」状況は実現しない可能性がありますのでご注意ください。
正式に退職をしようとしているのは責任感がある証拠
退職代行は流行っている分、アンチ意見もとても多いです。
新しいサービスは必ず叩かれる時代なので、しょうがないといえばしょうがないのですが「退職は自分の言葉で伝えるべき」という意見の方が多いです。
ですが、本書ではむしろ責任感があると思っているそうです。
それは「責任感がなければ無断でバックレるから退職代行を使用している時点で責任感のある証拠」との主張です。
言われてみれば確かにそうです。
私が思ったことは以下の通りです。
- 代理人が代行するとは言え正式に退職手続きをするから不正ではない
- 退職を伝えたい気持ちはあるから退職代行をご利用する
- 退職者は安くないお金を払って退職するわけなので金銭面のリスクは背負っている
- そもそも誰がいつ退職代行を利用しようが他人には関係ない
SNS時代なので周りの意見もあるかもしれませんが、他人には自分の辛さはわからないですし自分を信じて判断するのが一番です。
民間業者が人気だがデメリットがある
退職代行サービスは民間業者が人気です。
本書では弁護士の業者をオススメするのですが、弁護士運営の退職代行サービスが選ばれない理由は以下の通りです。
- 弁護士に頼むのはハードルが高い
- 価格が安い
これだけ聞くと民間業者でいいじゃんと思うかもしれませんがデメリットが存在します。
- 民間業者では代理人にはなれないので会社側が拒むと退職の手続きを進められない
- 退職時の書類が送られてこない可能性がある
- 未払い分の有給取得・残業代・慰謝料請求の交渉が難しい
ですが、民間業者の退職代行は違反の可能性があるとのことです。
なんとも弁護士法72条という法律で「弁護士以外の人が報酬を受け取って代理人になることが禁止」だということらしいです。
ネット上でのやり取りから始まるサービスなので、まだまだ民間業者側の認識の甘さもあるのかもしれません。
他にも問題がありまして民間業者では代理権もないので会社を退職するという一番の目的も果たせない可能性もあるとのことです。
これは会社側が民間業者には会いたくないと言ってしまえば退職代行不成立になってしまい民間の退職代行業者が介入できなくなって退職希望者がどんどん無断欠勤の日数が増えていくトラブルが発生する可能性があるということです。
感想
- 日本は仕事がやめにくい国だから退職代行が流行る
- 退職代行を申請した翌日から会社に行かなくていい可能性がある
- アンチ意見が多いが、正式に退職をしようとしているのは責任感がある証拠でもある
- 民間業者が人気だがデメリットがある
弁護士による退職代行をオススメする内容でした。
退職代行は主に民間業者と弁護士に分かれていますが、ただ会社をやめるだけでなく退職後も安心できるように賃金の未払いがないかまで提案できるのは弁護士の業者だけとのことです。
- 安い代わりにトラブルや不成立が起こりやすいのが民間業者
- 高い代わりに安全でアフターケアまでしてくれるのが弁護士
って認識でいいと思います。
退職代行も流行っているとは言え退職の意向を伝えることは勇気のいる決断だと思います。
ですが、見も心もボロボロになってまで人生を過ごす暮らしでは幸せを掴むことはできません。
悩んでいる方は是非とも本書をご覧になってみてはいかがですか?
使えるモノは何でも使えばいいですし、そもそも自分の人生を決めるのは自分なので個人的には退職代行は賛成派です。
★★★★
今回記事作成にあたり参考にした『退職代行を使う前に読む本』は「Kindle Unlimited」にて無料で購入いたしました。
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・有名/ベストセラー書籍多数あり
・小説、ビジネス書、自己啓発書、旅行ガイド、漫画など、さまざまなジャンルの本が読める